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About

エリック・コロン(Eric Colon、鼓呂雲 恵理駆、1938年10月29日-)はベルギー生まれの作曲家、教育家、演奏家。古都ゲントに生まれる。

ブリュッセル王立音楽院在学中、スペインのギタリストアンドレス・セゴビアに秀でた才能を認められ、Santiago de Compostela、Sienaでセゴビアの元、ギタリストとして研鑽を積む。ヨーロッパ主要都市で精力的に活躍すると共に、ベルギー国内の音楽院(Academie de Musique de Boitsfort、Academie de Musique de Scharbeek、Academie de Musique de Edterbeek、Conservatoire de Musique Tournai)に初めてギター科を設置して後輩の指導にも貢献。

1963年演奏家として米国に渡る。後にアメリカのウェズリアン大学でギター、コネチカット大学、セントラル大学でオーケストレーション作曲法教鞭をとる。作曲家ジョーン・ケージ、民族音楽学者小泉文夫とも交流を深め、東洋と西洋の精神構造をテーマに作曲、演奏活動。

1970年ヴェネズエラ国立音楽学校(Escuela Superior de Musica)の学長に就任。この間オペラ、オーケストラ作品、ピアノ、チェロソナタ、弦楽カルテット、木管楽器、金管楽器のための組曲、等数多くの作品を発表。その中でも、オペラ「レデスマ伯」はカラカス記念行事としてユージン・コーン指揮ニューヨークメトロポリタン・オペラのキャストにより公演。交響詩「Vision Precolonbina(アメリカ大陸の黎明)」はカラカス作曲大賞を受賞。その他スペイン植民地時代の音楽の編纂、出版レコーディング等を通じて音楽文化遺産の保護に努める。ヴェネズエラ中央大学(Universidad Central de Venezuela)医学部に芸術文化を軸に教養課程を設置。教育機関より文化功労賞授与。音楽教育組織エル・システマの前身であるオルケストラ・フベニールにおいて、ホセ・アントニオ・アブレウ博士と共に素案を作った創設者メンバーの一人。ヴェネズエラ・ナショナル・オーケストラ、シモンボリバール・オーケストラ両常任顧問を務めた。また、航空免許を取得。ベネズエラ・エアラインのパイロット訓練所所長も務め、パイロット養成所イカロを設立。

1989年来日。パイロットとして航空会社に勤務する他環境庁の大気汚染調査に加わった後、コミュニティカレッジの日本キャンパスの開校に尽力、エドモンズ大学副学長を務める。1996~1999年には京都コンサートホールパイプオルガン第1回レクチャーコンサートシリーズの音楽解説者を務める他、文部科学省、京都市、朝日新聞社などの委嘱により日本においても交響詩を多数作曲。エリック作品は復刻編作を含め京都市交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団、九州交響楽団などにより初演される。(指揮はウーヴェ・ムント、小泉和裕、井上道義、佐藤俊太郎各氏など)

フランドルの洗練された作曲技法とヨーロッパ、南北アメリカの文化を熟知した作品にみられるエリック・コロンの優れた感性は世界的に高い評価を受けている。また第二次世界大戦の激戦地であったベルギーでの幼少体験から、近年は平和への強い願いをこめた作品も発表されている。

2001年、長崎浦上天主堂で奉賛演奏された作品「被爆のマリアに捧げる賛歌」は社会的な反響も大きく、日本から世界への平和のメッセージとしてCD(コロン・えりか(ソプラノ独唱)カメラータ神戸(合唱))が出版された。日本文化や雅楽、民謡をもとにオーケストラ作品を多く手がけている。

音楽、文化に関するレクチャーの言語は依頼機関に応じて英語、フランス語、スペイン語、日本語。その内容は音楽にとどまることなく、ギリシャ哲学から航空力学までテーマは豊富で現代社会のさまざまな問題を解き明かす斬新な視点を持っている。

受賞

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  • 1974年 First Prize for Large Symphonic compositions. City of Caracas Award.

  • 1979年 Award for special contributions to the development of music composition from the Simon Bolivar University Caracas.

  • 1983年 Award from the Francisco de Miranda University in Caracas for the composition of its Anthem.

  • 1986年 Special Award for exceptional achievements in the fields of education, art and culture. Andres Bello University. Caracas, Venezuela.

Musicians in Eric's Family in Japan

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兵庫県芦屋市出身。
東京藝術大学声楽科卒業後、ヴィクトリア・デ・ロスアンヘレス日本公演に随行。
その後、スペインマドリッド国立高等音楽院でミゲル・サネッティに師事しスペイン歌曲を研修。コンサート、オペラ、室内楽、国際交流のソリストとして南米を中心に活躍。スコーラカントールム、カントリアデカラカス等の声楽指導者としてイタリア グイード・ダレッツォ国際コンクール3部門で第1位受賞のほか、幾多のコンクールにて受賞多数。
岡部多喜子、ロドルフォ・リッチ諸氏に師事。本帰国後の1995年、阪神淡路大震災と同時期に声楽アンサンブル「カメラータ神戸」を結成し、コンサート企画、演出、後輩の指導を行う。社会とのつながりを大切にしながら地元神戸はもとより、大阪、東京、長崎などで創作的な演奏会を企画する一方、フランス、ベルギー、スペイン、ブルガリアでも芸術活動を行う。
大阪芸術祭賞、ヴェネズエラ芸術院賞受賞。日本演奏家連盟会員。

​カメラータ神戸、ロザリーヒルアンサンブル、ゆりかごの会指導・指揮。

声楽家・合唱指揮

​コロン由子

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ベネズエラ生まれ。聖心女子大学・大学院で教育学を学んだ後、英国王立音楽院、声楽科修士課程を優秀賞で卒業。同年ウィグモアホールデビュー。モーツァルト・フェスティバル(ブリュッセル)、宗教音楽祭(フィレンツェ)、日英国交150年記念メサイア(ロンドン)でソリストを務めるなどオラトリオの分野に力を注ぐ。オペラではイタリア、モンテロッソ音楽祭『コシ・ファン・トゥッテ』デスピーナ役、『ドン・パスクアーレ』ノリーナ役を務めた他、フランス、プリヴァ市バロック音楽祭で『紅の薔薇』タイトルロールのヴィーナスを演じ、ラジオフランスで放送。特にライフワークとして取り組んでいるのは、父エリック・コロンが平和への願いを込めて作曲した「被爆マリアに捧げる賛歌」の演奏と講演会で、浦上天主堂に於ける初演、CD出版後、世界各地で学校や大学を訪れて長崎からの平和へのメッセージを発信している。これまでパリ・オペラ座メンバー、九州交響楽団、東京シティ・フィルなど国内外のオーケストラはじめ、キリ・テ・カナワ、ジョン・バエスなどと共演、ラフォルジュルネ東京などの音楽祭に出演。コンサート以外では長野スペシャル・オリンピックスの開会式曲 録音、スポーツ試合でのベネズエラ国歌斉唱、テレビ番組のリポーターなど幅広い分野で活動。2011年子どもと親のためのワークショップを開催する Mothers for Peaceを立ち上げ、東北地方で様々な演奏会を行っている他、エル・システマジャパンの東京ホワイトハンドコーラス設立にも携わり、耳の聞こえない子を含む様々な障害を持つ子どもたちに音楽指導をしている。聖心女子大学哲学科「宗教と音楽」講師。 □ http://erikacolon.com □ Facebook Page

声楽家・駐日ベネズエラ大使夫人

コロンえりか

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